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形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

タイトルへの思い

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デザイン、製作・和久譲治;18k、ダイヤモンド、サファイア、ひすい、白蝶貝

 

表象文化史、装飾文化史、ジュエリー文化史の記事を書くツールをHPからblogに変更するにあたり、タイトルを[形而下の文化史]にしました。十年以上楽しく考えてきた文化史は、「表象」の切口で人類文化の連続性をまとめることが出来たと思います。ただ、そこから見えてきた人間の歴史は、この十年間の多くの妄想や間違った解釈を含んだ過去の文章(これまでの間違いはそのままにします。それは今に至る解釈の過程です。)以上に、驚きに満ちていました。

世界の識者の方々はなぜ言わないのか?言えないのか?

人類の文化史は、すなはち、背中合わせに「権力による変容の歴史」でもあります。言えないことが多いのもわかります。

ただ、「私たちはこれから、どんな価値観の文化を作りたいのか?」と考えた時、人類文化の誕生から現在までの文化の変遷は正しく整理されるべきだと考えます。

どんな仮想空間(現実という仮想空間)を作り上げても(現実という仮想空間は形而上と形而下が複雑に絡み合って変遷しています。)、そこには私たちの時空に形ある物として存在するものが残ります。その造形物を時間軸と空間の連続性に整理すれば、観念的なものを極力抑えた文化史が見えてくるはずです。

私はこれから、ナガランドのアンガミ族が「石引き祭」に縄で石を引くように、諏訪神社の「御柱祭」で人々が縄で神木を引くように、一つ一つ「形而下の形あるもの」を積み上げてみようと思います。

ある程度積みあがったとき、「表象から見た人間の文化史」は、観念的なものでなく、造形物として何人かの人に理解されると考えます。

次回はまとめることなく終わった前章のまとめをします。

前章には多くの「形而下の石」がころがっていたのです。

 

 

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pipe claw setting:ワクコレクション

 

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青山浅田の五段弁当

少し前、加賀料理;青山浅田にランチに行きました。五段弁当をお願いして、はこばれた五段の箱をみてびっくりしました。

なんと、取っ手の透かし文様が「扇と羽子板」なのです。

初めてみる表象の組合せですが、縄文の初期から八ヶ岳にやってきた表象の、日本的に変遷した文様なのです。江戸時代の武士なら、誰にでもすぐに解った表象です。文様として残ってはいますが、明治以後、表象していたものの形而上的観念は消されます。

これが「形而下の石」です。同じ表象を縄文時代から積み上げた時、言葉ではなく、形の変容として理解して頂けると思います。

江戸時代、金沢藩は外様大名ながら、御三家に準ずる待遇を受けていました。その理由もこの文様は語ります。江戸幕府との姻戚関係はこの文様ゆえの結果だと考えます。

あえて、言葉だけにたよる説明はしないことにします。

覚えていてください、

また遠い世界の「形而下の石」として現れます。

 

 

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