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形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

「羽子板、扇」が導いたこと(6)酉の市 ;氷川神社

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ガリシア州(スペイン);ランボ海岸(ポルトガル)

Steinzeit Astronauten;Reinhard Habeck著

本殿正面には「見沼」の名残りと言われている「神池」があります。この「見沼」の「水神」が最初に祀られた神だと言われています。「神池」と「ひょうたん池」にはさまれた角には「白鳥の池」がありますが、「大地神」と「水神」に挟まれた池なら「水鳥の池」でしょう。つまり「大地」と「水」が生殖表象となって、出産のシンボル「水鳥」が表象されるのであり、「白鳥」は神話的な名称で本質を曖昧にしています。それが狙いでしょうか?本殿に正対して左の「神池」には、ほぼ正面に、一番大切な神社でありながら、「摂社」になっていない「松尾神社」が鎮座します。その左には「弁財天」を祀る「宗像神社」(摂社)です。そして、見落としてはいけない「恵比須様」を祀る「天津神社」は右端におとなしく鎮座しています。その意味は後で検証しますが、「水信仰」でまとまった社の並びです。大きく、全体でイメージするなら、「大地」と「水」を儀式化したような境内に見えます。しかしよく考えると、色々な疑問が浮かび上がります。そしてその疑問こそが、氷川神社を読み解くカギになります。 
疑問(1)、神社のHPで「天津神社」の祭神「恵比須様」となっていますが、「恵比須様」は一般には、「七福神」の中でただ一人「国津神」と言われています。「天津神社」なのでしょうか?
「恵比須様」は日本人に馴染み深い神様でありながら、謎めいた存在です。しかし、氷川神社は正しく扱っています。「恵比須様」は多くの「七福神」と同じように、インドからやってきた「水神」です。そう考える理由は後で述べます。
疑問(2)、「松尾神社」、「弁財天」を祀る「宗像神社」、「天津神社」、すべて「水」に関係する神社ですが、氷川神社の正面「神池」前に鎮座する意味とは?
 
これから行う推察は、あくまで私個人が、表象文化史なる一面のみから導いたことです。どうか、「こんな考え方もあるんだね!」ていどの大きな気持ちで読んでください。よろしくお願いします。
氷川神社には、重要なもう一つの並びがあります。「元の見沼付近に位置する当社と氷川神社、中山神社は直線状にある。太陽は夏至に西北西の氷川神社に沈み、冬至には東南東の氷川女体神社から昇るという、これから、3社で一体の氷川神社を形成して見沼を神池「御沼」として広大な神域を有していた、とする説がある。」氷川女体神社・Wikipedia
この説は正しいと思います。「松尾神社」、「宗像神社」、「天津神社」、「中山神社」、「氷川女体神社」が揃うと1つの「曼荼羅」が完成するのです。

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天寿国繍帳残欠:中宮寺蔵

正倉院裂と飛鳥天平の染織;松本包夫著(紫紅社□じゅらく)

 

 
 
 

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