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形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

「羽子板、扇」が導いたこと(14)酉の市 ;氷川神社

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 (1)「チューリップの女神(テラコッタ)」:sesklo,Greek(BC6,000)

 The language of the godess;Thames & Hudson

Marija Gimbutas

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(2)たミミズク土偶;埼玉県鴻巣市;滝馬室遺跡

東京国立博物館所蔵

「狛犬」に関しては、またまた驚きの事実が隠されていました。しかし、長いストーリーになるので次の機会にします。ただ、「狛」は「高麗」で「高句麗」の正しい名称であること、「石包丁形式別分布図」<ビジュアル版>世界の歴史「文明の誕生」講談社に謎を解く重大なヒントがあったことを書いておきます。京都の神社、寺院で「狛犬」があるところとない所が半々だそうです。明確な理由がありました。「石包丁形式別分布図」を眺めながら、推理してみてください。

今回は、「千木」から解ったことで、氷川神社の「男体社」と、「氷川女体神社」の「女体社」とは「対をなす大切な二社」であることを整理しておきます。氷川神社の一番大切な事柄だと思います。「氷川女体神社」と「宗像神社」を理解するための重要なカギは、すでに何度も姿を見せている「ミミズク土偶」です。頭にある特徴的な三つの突起がいろいろな時を結び付けます。

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(3)「タッシリ・ナジール」の「生殖表象」

サハラ砂漠の画廊;野町和喜写真集:新潮社

アフリカ・サハラ砂漠・「タッシリ・ナジール」の「岩絵」に見られる、子宮を「壺」で表す「生殖表象」はレバント地方へ伝播します。(サハラ砂漠が緑に覆われ、川が流れていた時代、北アフリカの地中海沿岸が乾燥して砂漠化し、旧カプサ文化は南北に分断されていた為だと思います。南北で「生殖表象」は違った変容をしています。「気候変化と人間」鈴木秀夫著から導いた推理)。レバント地方からアナトリアに伝播した「生殖表象」は、子宮を「壺」からアナトリアに自生する「チューリップ」に置き換えます。ジュエリー文化史;「パリの中世リバイバ」に書いた「コピッタ」への変容です。そしてこの地で「生殖表象」は「チューリップの女神」となります。(1)はBC6,000年頃、ギリシャにまで伝播した「チューリップの女神」です。やがてBC2,000年以前に人型ををとり始めた「チューリップの女神」は、同じ「三つの突起」を持つた「ミミズク土偶(日本での名称、アナトリア・シリアでは「クババ」)」となります。
トルコ・東部のカルケミシュを中心に信じられた女神です。やがてフリキュア、ギリシャ、ローマ時代には「大地母神キュベレー」になります。ここで「三つの突起」は「山型宝冠」に変容します。イランでは「アナヒーター」です。「アナヒーター」はゾロアスター教の女神「サラスヴァティー」になり、仏教で「弁財天」になります。「弁財天」でもある宗像神社の女神が三姉妹として祭られるのは「三つの突起」に由来しています。厳島神社の三女神も同じ由来でしょう。以前にも書きましたが、平清盛が子宝祈願に厳島神社に通ったのはこのことを知っていたからだと思います。
氷川神社境内の「宗像神社」が、氷川神社・本殿と同じ「千木」を持ち、「対をなす大切な二社」として現わされるのであれば、本殿に祭られる神は「豊饒の大地神」であるはずです。「舞殿」の「Chevron(Cheveron仏古語)」と「Me'andre(Meander・英)」の連続紋は「石刃」から生み出された「豊饒の大地神」を暗示しているかのようです。絶対に「狛犬」は置けない神社です。

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