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形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

From Caucasus region and Northern iran コーカサス地方より(5)

表象文化史 装飾文化史

 

大地の恵み パンの表象(4)

グルジアGeorgia)のフラットパン(Flatbread)
 

 

 

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(4)ハチャプリ(Imeretian ・kHACHAPURI);CAFE RUSSIA(カフェロシア)

 

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(5)ハチャプリ(Adjarian ・kHACHAPURI);Wikipedia

 

コーカサス地方の古代文化を読み解いていくことは、非常に難しい作業です。南コーカサスでも、アゼルバイジャンやイラン北西部に住むアゼルバイジャン人は、テュルク系民族ですし、アルメニアの主要民族・アルメニア人は、インドーヨーロッパ語族です。つまり、コーカサス地方の古代文化を担ってきた、少数・多様な南コーカサス諸語を話す民族ではありません。インドーヨーロッパ語族でなく、「イベリア人」と言われている「コーカサス諸語を話す民族」こそ、人類がユーラシア大陸に拡散した時からコーカサス地方に定住した民族です。もちろん被征服者の文化も、その土地に深く根ざしたものですから、その多くは引き継がれてきたことと思います。そんな中で、グルジア人は複雑な民族で構成されながら、南コーカサス諸語を話す、この地でもっとも古い民族です。個人的にも、ウラルトゥの時代までは、古代からのコーカサス地方、西アジア文化の連続性を強く感じます。

なんか難しい話になりましたが、写真(4)ハチャプリ(Imeretian ・kHACHAPURI)を見て下さい。「大地の恵み パンの表象(3)」(参照)のフラットパン(Flatbread)・「Tonis puri」の表象を読み解くために、吉祥寺の「CAFA RUSSIA]で食べてきました。いただいた全てのグルジア料理の、奇をてらう味付けもなく、繊細で絶妙な素材の組合せと料理法に、長い歴史の深さ感じました。「最高のフランス料理と日本料理の組合せ」のようだと私は思いました。まだ食していない方は、ぜひお試しください。新しい世界が開けます。そして、この食文化をもつグルジアGeorgia)に、ますます興味が湧いてきました。

 「ハチャプリ」は地方色豊かな国民食です。その中で代表的な二つの写真を取り上げました。この全く違う形のパン料理が、同じ「ハチャプリ」と呼ばれることが、「Tonis puri」、「Shotis puri」を含めた表象を解く「鍵」になります。またこれらのパンが写真(3)「tone,torne or turne」(タンドールと同系語)と呼ばれる「ジョージ王朝様式」のパン焼き窯で焼かれることにも意味があると思いJます。

紀元前一世紀にローマ帝国の属国になって以来、繰り返された長い長い異民族支配から離れ、975年「パグラト朝」成立から始まり、やっと繁栄を迎えた「ジョージ王朝」は「ジョージ王朝様式」の窯で焼かれ、民族のルーツを表すフラットパン(Flatbread)になにを託したのでしょうか? つづく

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