形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

From Caucasus region and Northern iran コーカサス地方より(6)

 

 

最近食べたパン

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(11)エスカルゴ;RITUEL Par Christophe Vasseur

 

「蛇」がレーズンをはらみ、そのまま「豊饒の大地」を表象する、「プレッツエル」と同じような表象です。ただパンではなくて「ケーキ」に近い食感でした。日本上陸を「菓子パン」から始めましたか・・・。ここの「カンパーニュ」のような基本的なパンを食べてみたい。

 

 

大地の恵み パンの表象(4)

グルジアGeorgia)のフラットパン(Flatbread)(2)
 
 

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(6)King of Armenia ・King TigranesⅡthe Great(BC95~56);Wikipedia

 

グルジアGeorgia) における、「ジョージ王朝・Kingdom of Georgia」(978年~1466年;ただし、1236年モンゴル(Mongol)に征服され独立を失う)時代の無酵母フラットパン「Tonis puri」(写真(1)参照)の形が表象するものを決定するために、コーカサス諸語を話す民族の動物表象を見てみることにします。例えば、古代エジプトで「カバのフラットパン」が作られたならば、「カバ」が「出産の神」であることに結びつくように、フラットパンは神聖な動物と結びついています。

ただこの場合、コーカサス諸語を話す民族をどのように比定するかは難しい問題です。今回は、「パンの表象」を中心に考えたいので、かなり大雑把になることをお許し下さい。いずれ詳しく書きたいと思っています。人間文化を考えるは、コーカサス地方を繰り返し探ることだと直感しています。大胆な推論も必要になりますので、次の機会にします。

 

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(7)Armenian flag(Proposed Artaxiad Dynasty standard(BC189~AD1);Wikipedia

 

旧石器時代から文化を積み重ねてきたコーカサス地方に、国家らしき集合体が歴史に現れるのは、「ヒッタイト帝國」の崩壊後だと、今の資料からは考えています。BC2,000年頃に、北から侵入してきた初めてのインドヨーロッパ語族の民族は、コーカサス地方、西アジア、アナトリアの先進文化を学びとるため「同化政策」をとっていました。ところが、BC1,750年頃、突然帝国の牙をむきます。(このあたりの歴史は大村幸弘氏が「アナトリア発掘記」で、考古学資料と伴に述べられていjます。)アナトリアに「ヒッタイト帝國」の設立です。コーカサス諸語を話す民族は、初めて連合して民族を守る必要を感じたことでしょう。

 

 

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(8)Armenian flag(Proposed Arsacid Dynasty standard(AD52~AD428);Wikipedia

 

BC1,180年「ヒッタイト帝國」の滅亡をうけて、地図(9)のコルキス(Colchis)南部からイベリア(Iberia)西部辺りに、コーカサス諸語を話す民族連合を中心とす「Diaokihi]が生まれます。Proto-georgians(プロトージュージアン)と想定される「Diaokihi]はウラルトゥ(Urartu)やコルキス(Colchis)によって滅びますが、コーカサス諸語を話す民族連合のイベリア王国(Kingdom of Iberia)や「古代アルメニア王国(Kingdom of Armenia)に繋がります。

写真(6)「King of Armenia ・King TigranesⅡthe Great(BC95~56)」の王冠に施された「アルメニア王のスタンダート」(Dynasty standard)はデザインを変化させながら「古代アルメニア王国(Kingdom of Armenia)で引き継がれたものです。しかし、写真(8)Armenian flag(Proposed Arsacid Dynasty standard(AD52~AD428)の治世に、ローマ帝国の支配下に入ります。(BC69年)これ以後、「Armenian Dynasty standard」から「二羽の鳥」は消えてしまいます。

この古代アルメニア王国(Kingdom of Armenia)の「Armenian Dynasty standard」の表象について、「Diaokihi]連合からイベリア王国(Kingdom of Iberia)に同じ様なものが存在していたとする学者がいるそうですが、私もそう思い、「形而下の石」を探しています。ただ、アルメニア王国(Kingdom of Armenia)の「Dynasty standard」は詳しく残り、同じ時代の隣国であるイベリア王国(Kingdom of Iberia)の「Dynasty standard」は見つかりません。この不自然さは両国の民族構成の違い、王国以後の歴史の違いを表しているようです。消されてしまったイベリア王国(Kingdom of Iberia)の「Dynasty standard」は見つかるはずです。私は「鳥」と「ライオン」が違った民族の表象であると考えています。コーカサス諸語を話す民族は、「ライオン」ではない動物を用いたと思います。また、写真(7)と写真(8)の表象は、少なくてもこの時代まで、「有翼の太陽円盤」など「太陽」とされてきた表象が「大地」や「ナツメヤシ」などの表象であることを証明しています。そして、「太陽」に変容してゆく過程には、消されてしまうイベリア王国(Kingdom of Iberia)の「Dynasty standard」が重なっている様に感じます。現在、イベリア王国(Kingdom of Iberia)の[Standard]候補を見つけ、検証しています。

 

 

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(9)Kingdom of Iberia;Wikipedia

 

 

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(10)Kingdom of Armenia:Wikipedia

 

 

 
 

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