形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

フランスパン; ロデヴ(Lodeve)とリール(Lille)・二つのパンの物語(11)

 

 

フランスパンを作った 文化要因  表象表現

ガーネット象嵌(cloisonne  de grenats)・7 石包丁

 サルマタイ  スキタイ  サカ パルティア

 

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(65)宝剣(アキナケス剣の一種)の表象表現 和久譲治

 

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(53)金製柄の短剣と装飾鞘(poignard dans son fourreau);金、ガーネット、カーネリアン、トルコ石・1世紀最終四半期;ウクライナ、ロストフ州、ダーチ墓地一号墳:L'OR des amazones,PARIS musees

 

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(16)ETORURIAパテラ 銀、鍍金;パレストリーナ、コロンベッラ墓地、ベルナルディーニの墓、イタリア(BC7世紀第一四半期)

 

 

「羽子板、扇」が導いたこと(12) 「豊穣の女神誕生」の全文を、あらためて上げることにします。写真(53)宝剣(アキナケス剣の一種)の写真(65)表象表現に当てはめて下さい。この宝剣(アキナケス剣の一種)の表象表現が分かりやすいはずです。そして、写真(4)の女神像(BC3,000~BC2,800)がキュクラデス、バロス島で見つかり、写真(5)の「Chevron(Cheveron仏古語)」と「Me'andre(Meander・英)」(石包丁の打欠き文様)された神像が青銅時代初期(Early Bronze AgeⅡ)のアナトリア(Anatolia)のものであることは、この宝剣(アキナケス剣の一種)の生まれる大きな要因になっています。

もう一つの大切なハート表象については次回にしますが、アナトリア(Anatolia)のハート表象も大きな要因になります。

 

 
「豊饒の女神」誕生   2015-9-30
 

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(1)Late Stone Age artefacts from the Armstrong Collection from Bambata,Zimbabwe

Catalogue of Stone Age Artefacts from  SouthernAfrica in The British Museum

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(2)縄文土偶ガイドブック;新泉社(推薦本 ):土製円盤・黄金餅型土器片偶」

八王子貝塚 愛知県西尾市(縄文後期)

西尾市教育委員会所蔵

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(3)「豊饒の女神型ナイフ土偶」

縄文土偶ガイドブック;新泉社(推薦本 )

八王子貝塚 愛知県西尾市(縄文後期)

西尾市教育委員会所蔵

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(4)バロス島女神像(BC3,000~BC2,800);キュクラデスとギリシア美術博物館蔵ARCHEO;エーゲ海文明Newton Press

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(5)「Chevron(Cheveron仏古語)」と「Me'andre(Meander・英)」の神像

Early Bronze AgeⅡ・Anatolia

The language of the godess;Thames & Hudson

Marija Gimbutas

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(6)尖石;宮坂英弌著:画家宮坂春三氏、大正11年尖石遺跡で発見;東京大学理学部研究室所蔵

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(7)「Chevron(Cheveron仏古語)」と「Me'andre(Meander・英)」の土製円盤

Transylvania(BC5,200~BC5,000):Thessaly(BC5,000~BC4,500)

The language of the godess;Thames & Hudson

Marija Gimbutas

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(8)「Chevron(Cheveron仏古語)」と「Me'andre(Meander・英)」の土製石刃神像 Bucharest(BC5,000~BC4,500):Bulgaria(BC5,800BC5,600):Bulgaria(BC4,600~BC4,300)

The language of the godess;Thames & Hudson

Marija Gimbutas

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(9)「Chevron(Cheveron仏古語)」と「Me'andre(Meander・英)」

The language of the godess;Thames & Hudson

Marija Gimbutas

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(10)玉飾;良渚文化(BC5,000~BC1,500)

中国国宝展・東京国立博物館

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(11)玉飾;良渚文化(BC3,500~BC2,500)

中国国宝展・東京国立博物館

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(12)Razor;Final Bronzu age

Prehistoric Metal Artefacts From italy(3500~720BC) in British Museum(推薦本 )

 

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(13)チムー王国・儀式用ナイフ(8世紀)Lima Gold Museum蔵

The World's Greatest Treasures・Thames & Hudson

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(14)チムー王国・儀式用ナイフ

ベルリン世界民族博物館・世界の博物館12:講談社

 

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(15)Mosaic of Musarna

The ETRUSCANS;Thames & Hudson

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(16)「蛇」に支えられた豊饒の大地;(イタリア初期鉄器時代のパーツを寄せ集めた作品)

Prehistoric Metal Artefacts From italy(3500~720BC) in British Museum(推薦本 )

f:id:blogwakujewelry:20150930201425j:plain(17)石刃からのイメージ

アフリカ神話を読むと「神とともに大地を作った蛇」、「大地を支える蛇」などの話があります。その神話の様に、カブサ文化以後からインド―ヨー ロッパ語族の南下まで、「蛇に守られた大地」の表象は地中海文化圏にあまねく見られます。そしてその観念は世界に広がっています。ではなぜ「大地を守るの は蛇なのか?」その答えは観念の域を出ず、「形而下の石」を探し続けてきました。そしてやっと見つけました。「石刃」です。現代においては、コンセプトか らモノ作りに入るのが一般的です。でも石器時代の人間は必要で作ったものから、何万年をかけて観念を生み出したようです。存在する「物」に意味を見つける のです。何万年もの間、夜空を見つめたように、「石刃」を使い続け、いつも共にあった「石刃」は、人間にとって特別な「存在」になり、その形から神が生ま れました。「特別な存在物」は(7)「Chevron(Cheveron仏古語)」と「Me'andre(Meander・英)」の土製円盤,(8) 「Chevron(Cheveron仏古語)」と「Me'andre(Meander・英)」の土製石刃神像,[(10)玉飾;良渚文化]のように「石 刃」の形別に、違った形をしていました。やがて人型になります。(3)「豊饒の女神型ナイフ土偶」,(4)バロス島女神像,(5) 「Chevron(Cheveron仏古語)」と「Me'andre(Meander・英)」の神像,(13/14)チムー王国・儀式用ナイフの様に二つ の「石刃」で人型を現します。そのため、「双子」も神とみなされたようです。
(9)図は紋章学でvは「Chevron(Cheveron仏古語)」、ジグザグと渦巻は「Me'andre(Meander・英)」と呼ばれ ています。私は「Chevron(Cheveron仏古語)」を石刃技法による「うち欠き痕」のシンボルマークだと思っています。テラコッタの石刃や石刃 人形にこの表象を刻むことによって、「特別な存在物」を表象しているのです。また「Chevron(Cheveron仏古語)」にはもう一つの意味があり ます。建築用語の「垂木」を意味します。「垂木」と「垂木」の合掌は「Chevron(Cheveron仏古語)」を形作ります。「破風」に現れる形で す。そして(18)エトルリアの「小屋型骨壺」の「垂木」は「蛇」です。「垂木」と「垂木」の交差は「蛇」の「Chevron(Cheveron仏古 語)」となり、神聖な建築物に用います。「千木」のルーツだと思います。これは「Chevron(Cheveron仏古語)」がつながり、ジグザグの連続 文様になったとき、「蛇」を想起したためでしょう。「蛇」を想起した後では、もっと解り易い「蛇」の表象として渦巻きの 「Me'andre(Meander・英)」が生まれたはずです。円盤石刃の「うち欠き痕」に「Me'andre(Meander・英)」を置き換えれ ば、「蛇に守られた大地」は姿を現します。(15)Mosaic of Musarnaはその表象です。
(2)の「土製円盤」は周りを研磨しているそうなので、実用品ではないでしょうか。「黄金餅型土器片偶」は人形で研磨による刃もないので、「豊 饒を祈願する特別な存在物」だと思います。愛知県西尾市の八王子貝塚から出土した「黄金餅型土器片偶」も研磨による刃は無いのではないでしょうか。確認し たいものです。(6)尖石土偶の頭部も、「Chevron(Cheveron仏古語)」と「Me'andre(Meander・英)」が刻まれた(5)同 様に「うち欠き痕」の表象だと思います。「酉の市」の縁起物「頭の芋」は「芋づる」が長く、蛇の様にうねることに由来するものだと思います。(13) (14)は石刃の片方、頭部が「Me'andre(Meander・英)」に表現されることで、なかにいるのは石刃が人形となり「豊饒の大地神」となった 姿です。(15)の「Me'andre(Meander・英)」に囲まれるのも「豊饒の大地神」で、地中海文化圏での名前は「gorgon・ゴルゴン」で す。ちなみに、「メドゥサ」はBC4世紀以後、北からの征服者・インド―ヨーロッパ語族に魔物にされた「豊饒の大地神」の呼名です。時間軸を明確に、両者 は完全に別の存在として扱うべきです。日本の縄文時代、多くの土偶が表象する「豊饒の大地神」は時間軸により変容した「gorgon・ゴルゴン」です。 (19)光背やホタテ貝の様に見える表象は、(17)イラストに描いたように「Chevron(Cheveron仏古語)」だと思います。「ヴィーナスの 誕生」がなぜ帆立貝の中なのか?、[Saint-Jacques de-compostelle]の巡礼者がなぜ帆立貝を身につけるのか?帆立貝を聖なるものが宿る場所にしているのは、 「Chevron(Cheveron仏古語)」です。(19)「ゴルゴン」が帆立貝と蛇に守られる表象は、(13・14)「チムー王国・儀式用ナイフ]の 神が、「帆立貝」=「Chevron(Cheveron仏古語)」と「蛇」=「Me'andre(Meander・英)」に守られているのと同じ表象で す。中にいる「神」も同じ「神」が、時間と文化により変容した姿になります。

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(18)Villanova Hut Urn・Etruscan Hut Urn(BC9世紀)
Etruscan/Roman Art Histury

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 (19)「メドゥサ」と紹介された「gorgon・ゴルゴン」

ヨーロッパの文様辞典;視覚デザイン研究所編

 

 

 

 

 

 

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