形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

トピックス(8)ズールーの概念と編む文化(12)

 

              文様の誕生(2)    

       

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(52)「円環」;編目のKnotsによる見え方;TRIBAL & VILLAGE RUGS   Thames & Hudson(参   照)

 

写真(52)が示すように植物素材を「編む文化」において、「円環」の最小形を編むとその中心には「十字型」が現れます。

 

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(58)「円環」編む文様の変容:和久譲治(参照)

 

写真(60)「ヨーロッパ最古の土器に伴う、初期農耕民の土製印章」は「十字形」とその変容した表象になります。このことからも解るように、「十字形」は「円環」を表象するものとして、一万年前から「編む文化」の「神聖な文様」となっていました。こうしてみると「文様の誕生」はズールーの概念「円環」を「編む」ことによって出現する「網目模様」に始まったと考えることが出来ます。「網目模様」に「神聖の概念」が付加されて、「神聖な文様」が生まれたと考えられるのです。

 

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(59)ズールーの概念の文様:和久譲治

 

「円環」を表す「網目模様」から「文様」が生まれてから、「ズールーの概念」は次々と文様化されていきます。ヨーロッパや日本で「幾何学文様」としてひとくくりにされている「文様」こそが、あらゆる「文様」の原点となる「初期の文様」だったのです。「文様」の意味と変容は根本から見直す必要があります。

 

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(60)ヨーロッパ最古の土器に伴う、初期農耕民の土製印章;ハンガリー、ギリシャ、;BC7,000~BC6,000:文明の誕生 講談社

 

 そして、図(59)ズールーの概念の文様と、写真(60)「ヨーロッパ最古の土器に伴う、初期農耕民の土製印章」から、日本の「琉球文様」と「アイヌ文様」は、北アフリカからバルカン半島に進出した「ズールーの概念」を持つ部族と同じであることが解ります。さらに現在における「日本の文様」は、この「琉球文様」と「アイヌ文様」、そして西アジアにおける「ズールーの概念」のさらに変容した文様から出来ているのです。

 

 

 

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