形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

トピックス(8)ズールーの概念と編む文化(16) ・土器の文化(8)・石の文化(3)

                

    アイヌ「 黒い神」と縄文遺跡「犬の埋葬」そして「Koros culture]

       

 

f:id:blogwakujewelry:20171112161901j:plain

(91)八咫烏・YATAGARASU;wikipedia commons

 

「イオマンテの祭壇」の神は「黒い顔の神」でした。(参照)そして、「アイヌとデジタル図鑑」によれば、アイヌ語で「黒い神」(黒・神)は「kunne-kamuy]で、「烏の神」(カラス・神)は「paskur-kamuy]となります。「イオマンテの祭壇」と両語から見えてくるのは、カラスは「黒」故に「神性」を持つことです。「烏天狗」など、カラスと「神性」の結びつきはここに始まっていたようです。「八咫烏」は神性を持つカラスの象徴的なものですが、その特徴は「三本足」・「三本指」にあります。ではなぜ「三本足」・「三本指」なのでしょうか?

縄文時代草創期以前から「神性」を持っていた動物は他にもいました。(参照)1

 (参照)2

f:id:blogwakujewelry:20171112174130j:plain

(115)神話の犬;Cucuteni-Trypilian culture(BC6,000~BC3,500年紀)

   モルドバ、ヴァルヴァロフカ

   古ヨーロッパの神々 マリア・ギンブタス

 

f:id:blogwakujewelry:20161113184254j:plain

(112)Cucuteni- culture(ルーマニア)・壺の文様 BC5,500年頃

   古ヨーロッパの神々 マリア・ギンブタス

 

 Donan-Archaeologie・ドイツ版「The Koros culture]によれば、「J.Makkyが1992年に発掘した123~124pitsは住居用のピットとは違い、儀礼的なものが埋まっていた。」そうです。内容物は次のとうりです。

「vessels,snails,parts of dog skulis,lamps,weights]

[vessels]陶器は、「雲」や「雨」の文様が描かれて「平衡の王女の顕現」です。

「weights]は、「重り」と解釈されていますが、Koros cultureだけでなく日本の縄文時代にも住居内から発見される「土玉」(参照)です。土の球体は水滴を表し、すなわち「平衡の王女の顕現」です。

「lamps,]ランプは、日本で「香炉形土器」や「釣手土器」と言われ、八ヶ岳山麓で見つかっている、「雲」、「雨」、「平衡の王女の顔」などが立体的に表現された物と同じ「平衡の王女の顕現」です。

「snails」カタツムリは地中海世界文化圏の巻貝の代用品だと思います。「巻貝」はブレスレッドに加工して「円環」を表します。渦巻きは「円環」の成長を表象します。成長する「円環」の中に住まうカタツムリも「平衡の王女の顕現」なのでしょうか。

そうなのです、この特殊なpitsの内容物は「平衡の王女の顕現」物でした。

そしてその中に「parts of dog skulis]犬があります。ハンガリーの「Koros culture」は千葉県加曾利貝塚や宮城県北小松遺跡など多くの縄文遺跡で見つかっている「犬の埋葬」と繋がっています。犬は友達ではなく、「平衡の王女の顕現」なです。それを表象するように写真(115)「バセンジー犬」の指も三本です。

 なぜ「平衡の王女の顕現」は三本足、三本指なのでしょうか。答えはここにあります.

 

 

f:id:blogwakujewelry:20171112224054j:plain

© 2015 WAKU Jewelry Making Co., LTD. All rights reserved.