形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3)

 

 

イシュタルの表象・「手」(3)

様々なhamsaの源流 モロッコのユダヤ人

 「手」と「六芒星」

 

 

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(8)Mains d'argent(手の銀製御守りペンダント)

      Bijoux du Marco

 

1800年代末期から1,900年初頭のモロッコ(Morocco)製品「手の銀製御守りペンダント」です。「雨」を表す「手」に、二つの「▽」は「女神」を表し、「雨の女神」を表す護符です。同じ表象の写真(6)は男の子が誕生し、健やかな成長を願う護符です。

ここに見られる「六芒星」は現在ユダヤの代表的なシンボルですから、全く問題なくモロッコ・ユダヤ人の初期表象と考えたいところです。

 

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(6)Amulet for a newborn son

  jews MOROCCO; MERELL

 

これまで見てきた表象の展開から 写真(9)の変遷が考えられます。マグダレニアン期の南仏から地中海沿岸そしてバルカン半島(ドナウ川下流)で「諸刃の斧」の表象までは、考古学的な遺物で確認できます。しかし二つの「正三角形」が重なり合う表象と、それに繋がる「表象変容の理由」がバルカン半島(ドナウ川下流)より西方に見つからないのです。「表象」の変容には表す方法の物理的な変化か、違った「概念」の付加が必要です。現代の私たちが考える「感性」や「純粋造形」では基本的に変化しません。「yamuna culture」以後の、南ロシア・スラブ系(「yamuna culture」以前、黒海北岸にあったスラブ系「Cernavoda culture」の部族は、コーカサス地方の部族と同盟を結びます。参照)、そしてプロト・インドヨーロッパ語族・遊牧民のバルカン半島進出に追われ、西方(ヨーロッパ)に移動した「Varna culture」を発展させたコーカサス地方の部族を中心とする人々(「Cernavoda culture」のスラブ系部族も含む)の経路は、写真(10)「ビーカー土器の広がり」と写真(11)「ヨーロッパの巨石文化の移動」に重なります。思い出して下さいコーカサス地方の部族とは何よりも「石を引き、石を加工し、石を積む部族」なのです。(参照)(コーカサス地方とクレタ島を結ぶハート形も、この時の南への異動で説明できます。「諸刃の斧」の表象です。コーカサス地方で見られる巨石文化の源流は後に触れます。ピラミッド型も存在していました。)「Yamuna culture」の部族が黒海沿岸からドナウ川に現れ始めたはBC3,600年頃とされています。イベリア半島に「ビーカー土器」と「巨石文化」が現れたのはBC3,000年頃です。モロッコのユダヤ人に繋がる表象がイベリア半島に現れたのもBC3,000年頃と考えれば、その頃の表象を調べる必要があります。

 

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(9)「六芒星」の誕生まで;和久ノート

 

 

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(10)Extent of Beaker culture;wikipedia(ビーカー土器の広がり)

  



 

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(11)An interpretation of  the development of the European Megalithic culture

    wikipedia(ヨーロッパの巨石文化・BC3,000ー1,200の部分に注目、アイルランドとスペインに共通する表象の存在は巨石文化を伴う部族の異動が考えられます。)

 

BC3,000年頃イベリア半島、サルディニア島に現れた、「Beaker culture」の土器に見られる表象をまとめてみましょう。バルカン半島との共通点もすぐに理解出来るはずです。続けてポルトガル、スペインの巨石文化(Megaliths)の遺跡と遺物に現れた表象を見ていきたいと思います。コーカサス地方、バルカン半島とアイルランドそしてポルトガル、スペイン、モロッコの表象が繋がっていることが確認できるはずです。

 

 「Beaker culture」の土器に見られる表象、ポルトガル、スペインの巨石文化(Megaliths)の遺跡と遺物に現れた表象

 

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(12)Ozieri  pottery;Isloccis Ssntus

 

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 (13)La di cultura Ozieri BC3,200~2,800

 

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(14)pottery from eastern spain;スペイン ポルトガル博物館 講談社

 

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(15)Ozieri  culture BC3,200~2,800;wikipedia

 

 

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(16)Ozieri  culture BC3,200~2,800;wikipedia

 

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(17)Ozieri  culture BC3,200~2,800;Museo Nazionale Sassari

 

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(18)Beaker culture in Sardinia;wikipedia

 

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(19),Ozieri culture,Sardinia;The Language of the GODDESS

 

 これよりすべてThe Language of the GODDESS

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(20)Ozieri culture,Sardinia

 

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 (21)Portuguese megalithic tombs of the tholos stone plaques

 

 その他、モロッコのユダヤ人表象につながる雨の表象  

 

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(22)  vases from 1.Serbia,2.Romania

       Bronze Age cremation cemeteries of the Danube

     

 

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(23)rain goddess;Mesolithic antler axes

 

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(24)Bone goddes Romania BC8,000年頃

 

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(25)Butmir culture,Bosnia BC4,900~4,700年頃

 

 

 

 

 

 

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