形而下の文化史

表象文化史・ジュエリー文化史・装飾文化史

 

特別編 日本のゴルゴン (7)Camonica Valley岩絵の 鹿

狩られる鹿の神性 写真(50)の方がより分かり易いでしょうか、人々は両手を挙げて崇めるポーズをとっています。鹿の背には半身のゴルゴンが合体しています。よく見るとゴルゴンの後光が見えます。半人(神)半獣の概念が描かれた最初の絵(岩絵)ではないで…

特別編 日本のゴルゴン (6) 弥生人の生と死の概念

直弧文・弧帯文の意味 (45)和久ノート 写真(42)「清水風遺跡・鳥の止まる楼閣;神社建築文化財の探訪<TIAS>ブログ掲載: 京都市埋没文化財研究所 中谷正和氏メモ」(参照)を見ていて、渦巻表象だけを持つ掘っ立て小屋は「お産小屋」だと思いました。し…

特別編 日本のゴルゴン  唐古・鍵遺跡/清水風遺跡 (4-3)

イシュタルの楼閣(鳥葬の塔) 数日前、写真(42)京都市埋没文化財研究所 中谷正和氏のメモを眺めていました。やっぱりメモの(11)はテラスが広くて特徴あるなーってよく見た瞬間三羽の鳥が見えました。図録を確認するとやっぱり見落としていました。写真…

特別編 日本のゴルゴン  唐古・鍵遺跡/清水風遺跡 (4-2)

「清水風遺跡」の鳥女神 (32)和久ノート;清水風遺跡の壺絵・イシュタルとゴルゴン 冥界の鳥女神・イシュタル (37)ミケーネ文明 鳥の女神テラコッタ、テーベ、コロナキス墓地出土 ARCHEO エーゲ海文明 バルカン半島にはBC5,000年頃から、生命誕生の象徴「…

特別編 日本のゴルゴン  唐古・鍵遺跡/清水風遺跡 (4)

::: 唐古・鍵遺跡の冥界・イシュタルの聖域「清水風遺跡」 弥生時代の歴史は面白い。想像を超えた展開をする。 田原本町教育委員会の発表(産経ニュース)によると、使用後川に一括投棄された土器の化学分析で、清水風遺跡において米と海の魚やキビ又は米と…

特別編 日本のゴルゴン  唐古・鍵遺跡 (1)

時空を超えてCAMONICAから縄文末期の奈良盆地へ、ゴルゴンを神とする部族は降り立ちました。一つ一つ両者の「形而下の石」を突き合わせていきます。その中で、前章で見落としていた「銅鐸のルーツと意味」が浮き彫りになります。 仕事に追われて忙しかった7…

特別編 日本のゴルゴン  唐古・鍵遺跡 (3)

速報 北海道大学の研究者グループによって、唐古・鍵遺跡から見つかった骨が「メスのヒナ鶏」であることがわかりました。鳥占い用に飼われていたと考えます。 唐古・鍵遺跡の鶏 (22)土製鶏頭(弥生時代後期);唐古・鍵考古学ミュージアム 弥生時代には非…

特別編 日本のゴルゴン  唐古・鍵遺跡 (2)

埼玉県の古墳 (9)三波川変成帯の岩石、大鹿村中央構造線博物館 三波川編成帯の上には弥生時代の銅鉱山がありました。和歌山から紀ノ川を遡れば奈良五条そして奈良盆地へと至ります。弥生人の上陸地点の一つです。さらに三波川編成帯は伊勢大社から豊川、…

特別編 日本のゴルゴン  唐古・鍵遺跡 (1)

時空を超えてCAMONICAから縄文末期の奈良盆地へ、ゴルゴンを神とする部族は降り立ちました。一つ一つ両者の「形而下の石」を突き合わせていきます。その中で、前章で見落としていた「銅鐸のルーツと意味」が浮き彫りになります。 仕事に追われて忙しかった7…

Chalcolithic(金石併用時代)ー1-6

Maykop culture 黄金の文化(3) テラスの造成(段々畑のルーツ) (1)Camonica Valleyの岩絵;CAMONICAVALLEY Emmanuel Anati KNOPP 前章でMaykop cultureでの石積テラスの出現と灌漑は、飛鳥時代の「亀形石造物」と「酒船石」と表象的に繋がりがある事を…

Chalcolithic(金石併用時代)ー1-6

Maykop culture 黄金の文化(2) (9)Mycopのクルガンから出土した銀製壺 The Mycop: Bronze Age Culture of Exotic Caucasus (9)Golden ox figurine found in the Maykop kurgan (mid-4th millennium BC), Hermitage Museum; Wikipedia Maycopのクルガン…

Chalcolithic(金石併用時代)ー1-6

テレク川(Tergi river) Maykop culture 黄金の文化 金鉱床を求めてコーカサス山脈を西へ テレク川(Tergi river)を遡った部族は、多くの銅鉱山と出会ったことでしょう。テレク川(Tergi river)上流からカスピ海に至るコーカサス山脈には現在も豊かな銅鉱…

Chalcolithic(金石併用時代)ー1-5

The Sioni cultural complex Shulaveri-Shomu cultureとKura-Arsxes cultureを繋ぐ文化 (1)Kura-Arsxes culture (2)Shulaveri-Shomu culture 「ノアの箱舟」を想起する「Shulaveri-Shomu culture」は確かにアララト平野にも拡がっています。写真(2)で…

Chalcolithic(金石併用時代)ー1-4

遺物、遺存体にみる「Shulaveri-Shomu culture」の部族移動 赤司千恵さんの「植物考古学からみた古代の酒」を読ませていただきました。非常に興味深い論文です。その中で貴重な学術的事実を知りました。銅器時代の遺存体として、葡萄の種子と果皮が見つかっ…

Chalcolithic(金石併用時代)ー1-3

銅器時代と最古の黄金文化 源流地の考察 Sakdrisi deposit ジョウジア南部、クヴェモ・カルトリ州 「Leyla-Tepe culture」の冶金技術が、どの様にコーカサス山脈に伝播したかを探る前に、検証しなければいけないことがあります。何故なら「Leyla-Tepe cultur…

Chalcolithic(金石併用時代)ー1-2

(1)ダルガウスの家型墳墓群、北オセチア共和国 BC6,000~BC4,000年、すなわち黒海大洪水が起こった期間の遺跡が、大コーカサス山脈と小コーカサス山脈の間ートランスコーカサスの中部、ジョウジア、アルメニア、アゼルバイジャンにわたる地方に存在します…

Chalcolithic(金石併用時代)ー1

(4)Dolmenns of Russia ringingcedasofrussia.org(巨石文化の墳墓) 「イシュタルの表象(3-29)」を書いている途中ですが、どうしても述べておきたいことがあります。今、コーカサス(カフカス)山脈の北と南の文化を比べ、「知識の杖」と「イシュタルの表象…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-29)

黒海北岸 スキタイ(scythians)、サルマタイ(sarmatians)の杖 古ノルド語の「valva」は「杖を運ぶもの」,「魔法の杖を運ぶもの」の意味があり、「valva」の別名は「多くを知るもの」を意味します。古ノルド語への分流を遡れば「ゲルマン祖語」に、さらに遡…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-28)

司教杖(Baculo,Crosier) 1999年、東京富士美術館で開かれた「ポルトガルー栄光の500年展」の会場で、私は「キリスト騎士修道会大十字章」(参照)に出会い、心惹かれました。その衝動は抑えがたく、リスボンに旅立ちました。 その「キリスト騎士団十字紋章…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-27)

アスクレピオスの杖とイシュタルの表象 (79)ギリシャ神話に登場する名医アスクレピオス wikipedia 蛇 「アスクレピオスの杖」は医療・医術の象徴として、現在も使われている「イシュタルの表象」です。「Supe'rieur(13,500BP~12,000BP)」・上部マグダレニ…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-26)

「蛇」を飼う文化(3)ミノア文明とアテナ,そしてイシュタルの表象「フクロウ」 パルテノン神殿で蛇が飼われていたのは、広く知られた史実です。女神アテナ(アテーナー)を「蛇の女神」と呼ぶ者もいます、(参照) 確かに女神アテナ(アテーナー)は、古代…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-25)

「蛇」を飼う文化(2)ミノア文明崩壊とミケーネ文明 ミノア文明、「諸宮殿崩壊後の時代,(BC1,425~1,170年頃)」に千葉県佐倉市宮内井戸作遺跡に伝播した「蛇を飼う容器」 the north entorance of the MALLIA PALACE,CRETE (66)「異形台付土器(相似形の…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-24)

ミノア文明と縄文文化 「蛇」を飼う文化 安田吉憲氏著の「 蛇と十字架」に出会ったのは、十年前の頃になると思います。著書の中で、明治時代まで「蛇」を飼う文化が残っていた中心的な地方として、広島県、岡山県、徳島県三好郡(現三好市)と書かれていたの…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-23)

イシュタルの手(3) 戸下神楽(諸塚神楽)とミノア文明 クレタ島に長方形(輝く雨の表象)の概念が現れたのは、前宮殿時代のBC2,3000年頃と言われています。それは、長方形の共同墓地や広場の形をとっています。それまでは、アフリカ部族の概念を示す円形…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-22)

イシュタルの手(3) 戸下神楽(諸塚神楽)・「岩戸上,下」春日大神と天照大神 (51)「四手」と「神垂」;和久ノート(参照)1,(参照)2 「 戸下神楽」は日向(宮崎)で「天照大神」の概念が生まれたことを教えてくれます。前回に見た「山守(イシュタル)」の…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-21)

イシュタルの手(3) 戸下神楽(諸塚神楽)・「山守」とイシュタルの降臨(2) ヨーロッパ種との交配山葡萄だと思いますが、どんな味がするのか試してみました。複雑で奥深い味わいです。これはやみつきになりそうです。私はワインよりこの風味が好きです。少…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-20)

イシュタルの手(3) 戸下神楽(諸塚神楽)・「山守」とイシュタルの降臨 (47)クレタ島に降臨したイシュタル(写真45参照) ディオニューソス;カール・ケレーニイ著、岡田素之(訳)、白水社 これまで見てきた神楽は、すでに霊山に鎮座する「荒神」が来訪…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-19)

イシュタルの手(3) イシュタルの舟から藁龍へ 大河内神楽(宮崎県・椎葉神楽)・柴荒神とディオニュソス(2) (44)大河内神楽の「面棒」を手に舞う「柴荒神」;別冊太陽・祭礼、平凡社 (45)「イシュタルの手」の変容;和久ノート 写真(45)を見て頂…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-18)

イシュタルの手(3) イシュタルの舟から藁龍へ 大河内神楽(宮崎県・椎葉神楽)・柴荒神とディオニュソス (39)アッティカ式壺絵に描かれた、ディオニュソス、マイナス、サテュロス、シレノス ARCHEO・ギリシャ文明 大河内神楽の「柴荒神」が登場する、本…

トピックス(9)「イシュタル」の表象(3-17)

イシュタルの手(3) イシュタルの舟から藁龍へ 大河内神楽(宮崎県・椎葉神楽) 宮崎県東臼杵郡椎葉村、大河内地区の神楽には「浄土」にあたる「御神屋」のほかに、もう一つの神座として「外神屋」がある。「イシュタルの舟」は明確な形をとっています。 …

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