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Petit Fiori(プティフィオリ)和久譲治x和彫り;銀,ピンク貝、紫貝、ホワイトトパーズ
日本橋三越限定品(秋のプロモーション;9/9~9/23;本館一階アクセサリースペース)
JAPAN「和」をテーマに取り入れるMI企画により完成したブローチです。ジュエリーですが、装飾文化史のカテゴリーで紹介します。「和」と「洋」のジュエリーの現状と、もう少し広い視野での「和」と「洋」を考えてみたいからです。この企画で試してみたかったのは、「和彫り」と「洋彫り」の融合でした。日本のジュエリーでは「石留め」も「文様彫り」も、小さいハンマー(おたふく)で鏨(タガネ)をたたいて彫り進みます。いわゆる「彫留め」と「和彫り」です。日本でいう「洋彫り」とは、木彫の彫刻刀のような「graver・グレイバー」で手彫りすることです。それゆえ、「和彫り」は切断面が鋭い鏡面になり、強いひかりの反射を出すことが出来ます。「洋彫り」は手でデリケートなコントロールが出来るので、繊細な表現が可能です。作品では葉の部分に「和彫り」で強い光を載せ、蕾と茎に「洋彫り」で優しい表情を付けました。また、「ピンク貝、紫貝」は「洋彫り」の「graver・グレイバー」で彫り上げています。花のやさしさは、イタリアの「カメオ」彫りと同じ方法の「graver・グレイバー」による手彫りが適しています。
Petite collier(プティコリエ);ボタニカルシリーズ
ボタニカルシリーズの茎、葉の輪郭の彫りは「洋彫り」で、アンティークジュエリーでもよく見かける「graver・グレイバー」による彫り「bright cut」です。整然とした優しさを感じさせてくれます。もう40年近く彫り続けている大好きな表現方法です。ちなみに、バラの花弁は、日本の「鍛金」に近い、銀器作りのテクニック「silversmithing]で銀板から型作りしています。ふっくらとしたやさしい流れが表現できます。ただ「silversmithing]の工具はすべて大きいので、ジュエリー用に極小の「stakes and anvils]や「raising hammers]は手作りします。バラの花びらは、表参道のアトリエにあった、小さな花壇に咲いていた「つるバラ」の花びらです。とくべつなデザインをすることなく、多くの花びらを押し花にして、形のいい花びらを選び、組合せました。私は大好きな花を作り続けていたのです。その原型を使用して「プティコリエのバラ」はうまれました。