神の食べ物「柿」;柿の種、鶏頭と石包丁
「柿」が「神の食べ物」になった時と場所は、「Chevron(Cheveron仏古語)」された「石刃(石包丁)」と「柿の種」が出会った時と場所と想定できます。ずばり、エトルリアです。その二つの形の類似関係に「鶏頭」も加わります。そしてそれらすべて「CONCARENA]イタリア・「夜明けのゴルゴン」(参照1)、
(参照2)に繋がります。私はエトルリアに伝播した「柿」の原産地は「野ブドウ」と同じコーカサス地方だと考えています。「柿」の産地、アゼルバイジャンでは今でも、「柿」と「ナツメヤシ」は同じ言葉で「Xurma]と呼ばれています。同じような「豊饒の食べ物」だった訳です。ちなみに、アゼルバイジャンの「Azar]はペルシャ語で「火」を意味します。「拝火儀式」が始まった土地だと考えています。
また、よく言われてはいますが、「柿」が日本からイタリアに伝播したことは、ないでしょう。イタリアでは「柿」は「Caco」、複数形で初めて「Cachi]になります。日本ではその複数形が呼名になったわけです。日本の「柿」がイタリアに伝わったなら、「寿司」、「蕎麦」と同じように、単数形・複数形はなく「Cachi]のみが呼名になったはずです。
(6)ETORURIA(エトルリア)の鶏頭;「Chevron(Cheveron仏古語)」された石刃(石包丁)表象と鶏頭(拡大)
(7)Impasto vase ;エトルリアのアルファベットが彫られている。(BC7C.)
THE ETRUSCANS;Thames & Hudson
(2)結晶片岩製石包丁;弥生遺跡:唐古・鍵遺跡の石器
( 唐古・鍵考古学ミュージアム)
(1)干し柿と種
柿の学名には、ブドウと同じようにエトルリアからギリシャ、ローマに伝播した文化の流れが見られます。学名の「dios」はギリシャ語で「神聖な」であり、pyros]は「小麦」です。「dios pyros・神聖な小麦」つまり「神の食べ物」になります。柿が「神の食べ物」になるための理由がある時と場所は、イタリア、エトルリア時代なのです。後光射す山「CONCARENA]や写真(11)エトルリアの鶏頭にイメージを重ねるには、石刃(石包丁)は「半月型外磨刃」でなければなりません。打欠き模様「Chevron(Cheveron仏古語)」がギザギザの岩山や鶏頭に重なるのです。(ただし、柿の種にはありません。)この理由のため日本でも、八ヶ岳のギザギザの岩山と同じように、霊山と言われる山の山頂は岩山か、少なくても巨石、聖なる岩があるものです。
また、「 柿の種」を神聖な「石刃(石包丁)」と結びつける観念は、南信州の「市田柿」に残り、正月に食べる「干し柿」は「種が多いほど縁起が良い」とされていたそうです。「神様」と「 柿の種」が結びつけば、日本中に「数え歌・神様の言う通り」があります。「鶏頭」と「大地の神」の結び付きは、「獅子舞」と「鶏頭楽」の結びつきとなり、岐阜県高山市の「高山祭(日枝神社・八幡神社)」などで舞われています。日枝神社の「山王祭」、大太鼓や神輿の上の鳥の「鶏頭」は「山の神」と結ばれています。
(9)奈良五條市東阿田町「御仮屋」;市立五條文化博物館
後ろに「念仏寺・鬼走り」の鬼面が見えます。
(10)「御仮屋」鳥居の両脇に飾られた紅白の鶏頭花
(11)「CONCARENA]イタリア・「夜明けのゴルゴン」(参照);和久譲治製作
お知らせ
ジュエリー文化史「パリの中世リバイバル」(参照1)・(参照2)でご紹介した、フランス第一帝政期のペンダントをプロモーションに展示します。ぜひご覧ください。
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「 2016年3月23日(水)~3月29日(火)
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