「餅文化」鏡餅、キビ餅、黄金餅(粟餅)・2
「豊饒の色」そして「パンの表象」
「餅文化」を持ち、「鏡餅」を作るミャオ族は、餅を丸める時にゆで卵の黄身を手に付ける。日本でも「ハレの日」には「鏡餅、「キビ餅、黄金餅(粟餅)」を作る。伊勢の初穂を祝う「八朔参宮」には、神に初穂を供え、「粟餅」を作り、豊穣を祈ります。長らく調べてきた「酉の市」は「鳥大明神」に豊穣を祈り、黄金餅(粟餅)を食す。「黄金色」は「大地の豊饒」と結びついているようです。私が幼年期に正月に食べた「キビ餅」も「黄金色」で、「石包丁」か「大地の表象・丸」の形をしていました。「黄金の大地」は「大地の豊饒」を表しています。
(14)黄金色のキビ餅
(15)黄金餅(粟餅)
三菱マテリアルとコロワイドの株主優待
ミャオ族が餅を丸める時にゆで卵の黄身を手に付けることは、ミャオ族が長江に現れ、「餅文化」を作る以前のルーツに関係すると考えています。
ここで、大切な手掛かりになる「形而下の石」を、すでに見ていたことに気づきました。「イタリア、エトルリア、パレストリーナ、コロンベッラ墓地、ベルナルディーニの墓」、の「パテラ」です。本当に貴重な「形而下の石」でした。
(16)ETORURIAパテラ 銀、鍍金;パレストリーナ、コロンベッラ墓地、ベルナルディーニの墓、イタリア(BC7世紀第一四半期)
エトルリアの墳墓に副葬されたこの「パテラ」は間違いなく「コーカサス地方の情景」を映しています。そしてもうお気づきですか?「銀」で作られた「パテラ」の「蛇」に守られた「大地」部だけ「黄金色」に鍍金されているのです。死者と伴に副葬されたのは「豊饒の大地・コーカサス地方」なのです。
ここで推論します。「黄金色」の「豊饒の大地・コーカサス地方」とは?
答えは簡単に導けます。
「コーカサス地方」は「小麦」の「原産国」です。秋の麦畑は美しい「黄金色」なのです。「麦文化」は「コーカサス地方」から、BC5,600年頃と推定されている「黒海大洪水」の後。世界に広がっています。BC5,600年頃以前「黒海」は淡水湖だったため「淡水の文化」は「大河の淡水」域に築かれます。「コーカサス地方の鳥妖精」を「鳥トーテム」として、ナイル川、チグリス・ユーフラテス川、インダス川、そして揚子江です。これに伴い、東には「パオ」、西には「パン」、南には「ナン」、北には「黒パン」の「麦文化」が、「コーカサス地方」から広がります。「麦文化」の中心は「コーカサス地方」なのです。後の時代に「私の体はパン、血は葡萄酒」と表現した「大地の神」が現れるまでもなく、「小麦」も「葡萄」も「コーカサス地方」が「原産国」で、「パンと葡萄酒(ワイン)の文化」は「コーカサス地方」に始まりました。
(17)パテラ(拡大);;有翼円盤と拝火の儀式
この「有翼円盤と拝火の儀式」にはミャオ族のルーツと「鏡餅、キビ餅、黄金餅(粟餅)」に繋がるものが描かれています。
つづく